Iringa

Iringa
イルラ

2012年11月22日木曜日

エッセイ

タンザニアの教育関係の隊員で構成されている部会では、中等学校の生徒に対する奨学金制度の運営を行なっている。

ここ最近、その制度へ学校推薦する生徒の書類、特にエッセイの添削を行なっていた。

エッセイの添削で一番感じた点。それはエッセイの内容が”薄い”こと。

エッセイを書くためには、そのテーマに沿ったある程度の知識が必要だが、その知識が圧倒的に少ないように感じた。相手はまだ、日本で言う中学生だから、仕方ないと言えば仕方ない。

タンザニアの多くの学校がそうであるように、私の配属先の学校も図書室がなく、彼らが”情報”に接する事のできる機会が圧倒的に少ない。

タンザニアの教育上の問題の一つだと思う。

また、本選考を通し、彼らの将来の展望、家庭の状況等を多く知ることができた。

彼らの中には、両親の収入が0ということも珍しくなかった。

本当に勉強をしたくても、困難な生徒たち。

今後も彼らをサポートしていけたらと考えている。

2012年11月19日月曜日

イルラのトマト

It's Monday , all day.
タンザニアでも月曜日は少し憂鬱・・・

任期も残り約半年。
日本に帰国した時のことを考え、タンザニアで出来ることは全てやって帰ろうと心に誓っております。
さぁどこまで出来るか。

今、タンザニアでは乾季から雨季へと季節が移り変わろうとしています。

雨季は恵の季節。雨季になると、様々な恩恵を浴することができます。

例えば、水の確保が難しい地域でも水を容易に確保できる。
またタンザニアでは水力発電に大きく依存しているため、雨季になると電気が比較的安定に供給されるようになります。

とは言っても、タンザニア赴任当初のダルエスサラームではよく停電していましたが、最近では殆ど停電しません。
なんでも、アフリカ各国の首脳がタンザニアを訪れた際に停電し、キクウェテ大統領が恥をかいたためとか。
どうせなら、その時ついでに断水もすればよかったのに・・・・

そしてなんといっても、雨季といえば農耕の季節。
乾季は暇そうにしているイルラ(任地)の人々も、雨季が近づくに連れて少しずつ忙しくなってきたようです。

我任地イルラの名産といえば、トマト。イルラではトマトがものすごく安い。
いつも買い物をするお店では、200Tsh(約10円)でトマト8~10個買うことができます。

でもイルラで安いのはトマトだけ。
雨季になると、皆一斉ににトマトを作り始めます。
本当にトマトだけ・・・

完全に需要と供給のバランスが崩壊しています。

それにトマトだけを、大量に栽培しているので、当然余ります。
余れば当然腐ります。

腐る前に、トマトをケチャップなどに加工して売れば、収益向上につながると考えられますが、そういう発想には至らないようです。

少し工夫すれば、大きく変わる可能性を秘めているだけに、残念。

2012年11月16日金曜日

食文化

タンザニア人によく聞かれて、一番答えづらい質問。

それは”日本の食文化”について。

彼らも日本の文化に興味を持ってくれて嬉しんのだが、答えづらくていつも適当に流してしまう。

タンザニアの食事というとこんな感じ。
ワリニャマ(直訳:ご飯と牛肉)

ピラウニャマ(ピラウと牛肉)


































基本の主食は上のような、白いご飯か乾燥させた”とうもろこし”の粉をお湯で練ったウガリ。
もしくは調理用のバナナ。
2枚目の写真のピラウは主にお祝いの時に食べられる。

さて、普通レストランで最初にすることといったらなんでしょう?
まずメニューを見て注文する料理を決めることだと思う。

でもタンザニアの多くのローカルレストランにはメニューは存在しない。
メニューを置く必要がないからだ。

どこのローカルレストランに行っても、主食をウガリかご飯、またはピラウから選ぶ。
そして主菜を牛肉、鶏肉、魚から選ぶ。

だいたいこれだけだ。
主食を選んで、主菜を選んで、あとはレストランによって副菜が変わるくらいだが、その副菜も代わり映えしない。

しかも、タンザニアではこの食材はこの調理法!!と決まっている。

市場に行くと、色とりどりの野菜、果物、魚介類が売られているのだが、調理法・味付けのレパートリーは驚く程少ない。

日本では、色々な国から、食材・調理法・料理そのものを輸入し今日の食文化を形成している。

日本には何百・何千の料理が存在するから、そもろも料理のレパートリーが数えるほどしかないタンザニアの人々に日本の食についての質問について答えるのは非常に難しい。

-タンザニアの郷土料理-

タンザニアに1年半程住んでいて、だいたいの地域は回って見てきた。
タンザニアの全州制覇・全世界遺産制覇も見えてきた。
(でも正直長距離バウ移動の連続はもう疲れた・・・・)
隣りの国の、マラウイ、ザンビアにも行ってきた。

だが残念なことに、その土地の料理というのは見かけない。見てないだけかもしれないけど。
マラウイに行っても、ザンビアに行ってもだいたい同じ料理。

でもザンビアの肉は柔らかく、すごくうまかった。キゴマで食べたタンガニーカ湖の魚は、すごく美味しかった(自分たちで調理した)。
美味しい食材はあるのだ。
それだけに、どこの地域、どこのレストランに行っても、完全に水分がなくなるまでカリッカリに魚を揚げてるし、調子法がどこでも同じなのは非常に、非常に残念。
すこし”工夫”をすれば、すごく美味しくなるのに。

この食文化から、工夫をしない、考えないのがタンザニア、アフリカの発展を妨げているひとつの要因のように思える。

2012年11月12日月曜日

パソコン

最近はパソコンルームの立ち上げで、ほんのすこしだけ忙しい。

県から7台のパソコンが導入されたのだ。
でも実はパソコンが入ったのは大分前の事。
パソコンを入れる教室がなく、数ヶ月間ホコリを被っていた。

最近FormⅣの学生が卒業し、教室が空いたので1つの教室をパソコンルームにした。
(来年新しいFormⅠの学生が入学してきたらどうしようか・・・)

教室を掃除して、カーテンを掛けて、カーペットを敷いて・・・

でもこの学校でまともに(?)パソコンを扱えるのは自分一人だけ。
パソコンを持っている同僚はいるにはいるんだけどね・・・

当然セットアップはすべて僕が行うことに。
一応同僚の助手はいます。

そしてパソコン(デスクトップ)を組み立ててみると、1台分のケーブルがなかったりでしょっぱなから問題発生。
そのうち買うらしい。

Wndowsのアクティベイションもなにやら電話で行わないといけないみたい。
でもタンザニアにはMicrosoftのサポートセンターはないから南アに電話。
でも通じない。
しょうがなくイギリスに電話。

Officeはと言うと、先輩PC隊員に勧められたLibre Office(フリーソフト)をインストール。
Microsoft Office入れたいけど、学校にそんなお金ないしね~

そのほか、アンチウイルスソフト入れたり、必要そうなソフト入れたり毎日しております。

なにせネットが遅いもんで、なかなかダウンロードできないんですよ。


残りの任期およそ半年間。

その半年で、パソコンをきちんと管理できる先生を育てることがとりあえずの目標。


2012年11月10日土曜日

母がタンザニアに

また更新をひと月以上サボってしまった。


10月上旬の事、協力隊協会主催の”視察の旅”で母親がタンザニアにやって来た。

”視察の旅”の目的はその名のとおり、隊員の活動を視察すること。

しかしちょうどこの時期は、FormⅣの国家試験があったため授業がなく、普通の旅行となった。

今回の予定はダル→任地のイルラ→イリンガ→ルアハ国立公園→ザンジバル→ダルといった具合。

ダルから任地イルラへの移動は、いつも使っている長距離バス。
体調面など大丈夫か心配したが、なんとか大丈夫だったよう。

今回の最大の見所、ルアハ国立公園では普段泊まらない豪華なロッジに泊まった。




















ロッジも広々とそして綺麗、食事も美味しく雰囲気もナイス。
Ruaha River Lodgeおすすめ!!!

ロッジも良かったし、キリンを食べているライオンも見ることができた。
母も満足してくれたと思う。

そしてセスナでザンジバルへ!!

















ザンジバルは美しい海に囲まれた島で、その中心は世界遺産のストーンタウンである。

ストーンタウンは一度迷い込むと迷路のようで、なかなか思うところに進むことができない。

ここでは主にお土産物の買い物。

散々道に迷い、相当歩かせてしまったが、僕より母の方が元気なようであった。

ザンジバルでは2泊し、その後ダルへ。

ダルでも、お土産を見て美味しい食事をとり、母も満足した様だった。

アフリカ、タンザニアを楽しんでくれたと思う。タンザニアの宣伝ヨロシク!!