Iringa

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イルラ

2012年11月16日金曜日

食文化

タンザニア人によく聞かれて、一番答えづらい質問。

それは”日本の食文化”について。

彼らも日本の文化に興味を持ってくれて嬉しんのだが、答えづらくていつも適当に流してしまう。

タンザニアの食事というとこんな感じ。
ワリニャマ(直訳:ご飯と牛肉)

ピラウニャマ(ピラウと牛肉)


































基本の主食は上のような、白いご飯か乾燥させた”とうもろこし”の粉をお湯で練ったウガリ。
もしくは調理用のバナナ。
2枚目の写真のピラウは主にお祝いの時に食べられる。

さて、普通レストランで最初にすることといったらなんでしょう?
まずメニューを見て注文する料理を決めることだと思う。

でもタンザニアの多くのローカルレストランにはメニューは存在しない。
メニューを置く必要がないからだ。

どこのローカルレストランに行っても、主食をウガリかご飯、またはピラウから選ぶ。
そして主菜を牛肉、鶏肉、魚から選ぶ。

だいたいこれだけだ。
主食を選んで、主菜を選んで、あとはレストランによって副菜が変わるくらいだが、その副菜も代わり映えしない。

しかも、タンザニアではこの食材はこの調理法!!と決まっている。

市場に行くと、色とりどりの野菜、果物、魚介類が売られているのだが、調理法・味付けのレパートリーは驚く程少ない。

日本では、色々な国から、食材・調理法・料理そのものを輸入し今日の食文化を形成している。

日本には何百・何千の料理が存在するから、そもろも料理のレパートリーが数えるほどしかないタンザニアの人々に日本の食についての質問について答えるのは非常に難しい。

-タンザニアの郷土料理-

タンザニアに1年半程住んでいて、だいたいの地域は回って見てきた。
タンザニアの全州制覇・全世界遺産制覇も見えてきた。
(でも正直長距離バウ移動の連続はもう疲れた・・・・)
隣りの国の、マラウイ、ザンビアにも行ってきた。

だが残念なことに、その土地の料理というのは見かけない。見てないだけかもしれないけど。
マラウイに行っても、ザンビアに行ってもだいたい同じ料理。

でもザンビアの肉は柔らかく、すごくうまかった。キゴマで食べたタンガニーカ湖の魚は、すごく美味しかった(自分たちで調理した)。
美味しい食材はあるのだ。
それだけに、どこの地域、どこのレストランに行っても、完全に水分がなくなるまでカリッカリに魚を揚げてるし、調子法がどこでも同じなのは非常に、非常に残念。
すこし”工夫”をすれば、すごく美味しくなるのに。

この食文化から、工夫をしない、考えないのがタンザニア、アフリカの発展を妨げているひとつの要因のように思える。

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